映画「LEON」レオンの相棒 

名作映画「LEON」に主人公レオンの相棒として出てくる植物アグラオネマ

劇中ではレオンはアグラオネマを「最高の友」と呼び、孤独な彼の心の拠り所となっています。「根がないところが自分と同じだ」(鉢植えなので地面に根を張っていないため)というセリフは、彼の心情を象徴するものでした。

劇中に登場するアグラオネマの種類については、いくつかの説があります。はっきりとした特定はされていませんが、アグラオネマ・二ティドゥム”カーティシー”である可能性が高いと考えられています。

アグラオネマ・二ティドゥム”カーティシー”(Aglaonema nitidumu “Curtisii”)細長い葉にシルバーホワイトの矢羽根状の模様が入るのが特徴です。映画公開後、この品種は人気が高まりましたが、現在では流通量が少なく希少となっています。

映画の中でアグラオネマは、レオンの孤独やマチルダとの絆を象徴する重要なアイテムとして描かれています。植物はただ静かに人に癒しを与えてくれます。話はしないけれど水をやったり日に当てたりお世話をしないと知らず知らずのうちに枯れてしまう。一日ではほとんど変わらないけれど、一ヶ月も経てば驚くほど成長していたなんてことも。そんなときに植物もわたしたちと同じ生きているものなのだと感じます。

私も観葉植物は大好きで今までたくさんの植物を育ててきました。植物のお世話をしている時間は何ものにも変え難い大切な時間です。10年以上育てているバオバブの木があるのですが、成長に合わせて少しずつ植え替えして買った当時は20センチほどのひょろっとした木が今では1メートル以上のびて徐々に寒さにも強くなり冬も外で越しています。ここまで長い時間を過ごしていると家族同然です。もし売って欲しいと言われても絶対に売れません。

たまにこの先ずっと育て続けたらどうなるのか想像してみることもあります。ここまで丈夫に育ったのでおそらく私よりも長く生きるのではと思います。その後は一体どうなるのでしょうか。どなたかが引き継いでもっと長い期間生き続けるのか何かの拍子に枯れてしまうのか。

アグラオネマは観葉植物の中でも比較的丈夫な品種なので、あまり植物を育てた経験のないかたにもおすすめです。日常でも映画の世界を感じることができて、毎日が少し楽しくなる。そんな植物との関わりかたもアイデアのひとつとして、生活の一部として取り入れてみてはいかがでしょうか。